2018年2月27日

2018年2月27日

2018年2月27日(火) 

サイバーセキュリティを自分事としてとらえませんか?

 株式会社オージス総研
 池田 耕作

 

 
◆4秒に1回ウィルス(最近ではマルウェアと言います。)がダウンロードされる!!
◆〇〇工場、パソコンがマルウェアに感染したため、生産ラインが停止!!
 
こんなニュースを見たり聞いたりしたことはないでしょうか?
あまり自分には関係のない話だと思ってませんか?
 
気になって調べましたが、2016年は約64秒に1回、交通事故が発生していたそうです。
マルウェアダウンロードの発生頻度は10倍以上も上なんです。
 
こうやって比べてみると、いかにサイバー空間に関する犯罪(以下サイバー犯罪)の発生頻度が高いか、理解いただけるのではないでしょうか。
 
さてこのサイバー犯罪。
実際に被害にあうとどのようなことが起きるでしょうか・・・・
 
例えば、独立行政法人情報処理推進機構(以後IPAと表記)発表の「情報セキュリティ10大脅威2017 個人編」によると第1位はインターネットバンキングやクレジットカードの不正利用だそうです。
なんと個人の不正送金被害額は約12億5,200万円。
 
このサイバー犯罪が発生するフィールドは主にインターネットです。
 
インターネットの2016年の人口普及率は83.5%
ほぼすべてのご家庭にはインターネット回線があり、今やライフラインと考えても差し支えないでしょう。
 
ライフラインといえば、電気やガス、水道。
それらは「すぐに」「安全に」使うことができます。
また途中で異物が混入することもほとんどありません。
 
法律によって事業者に安全確保の責任が課せられているのです。(ガス事業法等)
 
ところが、インターネットはそうではありません。
 
インターネットの安全は、利用者個人の責任で確保しないといけないのです。
 
家で例えると、ドアや窓に鍵をつけるように、セキュリティ対策ソフトなどを導入することが必須となります。
 
ただ、鍵をつけ、戸締りさえしておけば泥棒等からの被害をゼロにできるでしょうか?
 
自分の家の中にある財産が無くならないように、鍵をつける以上の対策を取られている方がいらっしゃると思います。(たとえば、ホームセキュリティへの加入や、金庫の設置等)
 
では、自分のパソコン等にはどれだけの財産が保管されているのでしょうか?
 
お友達の住所録や、写真、またいろんなオンラインショップや銀行のIDやパスワードなどもあるかもしれません。
 
それらの情報が盗まれてしまったら?
 
家に鍵をつけ、金庫を置くように、自分の安全は自分で守らなければなりません。
 
守り方として「最新のセキュリティ対策ソフトを使う」や「OSやソフトウェアを最新の状態に保つ」など様々な対策がありますが、、、
 
最後に一つだけ大事なことをお伝えします。
 
「いざという時にサイバーセキュリティに関して相談できる相手を見つけ、少しでも怪しいなと思ったら、すぐに相談しましょう。」
 
身近にいないという方は、IPAの「情報セキュリティ安心相談窓口」
 https://www.ipa.go.jp/security/anshin/
も、ご相談にのってもらえると思います。
 
最後に!どこかでお会いした時には気軽にお声掛けください。
 

※記載内容は執筆者の知見を披露されているものであり、著作権は本人に帰属します。