2018年2月7日

2018年2月7日

2018年2月7日(水) 

僕が「サイバーセキュリティ」を学んでいるきっかけ

 国立木更津工業高等専門学校
 情報工学科 3年 齋藤 遼河
 
 もし「法」が無かったら、世界はどうなってしまうのでしょうか?きっと犯罪が横行するでしょう。安全に暮らすことさえ保証されません。車が自分の方に突っ込んでくるかもしれませんし、食べている物には毒が入っているかもしれません。そんな中では、信頼できる人間もいなくなってしまうかもしれません。「法」のおかげで私たちの生活は守られているのです。
 
 インターネットの世界では、あらゆる思惑を持つ人々がつながっています。そのような世界の中で私たちは通信しています。通信している内容が悪意のある人間に覗かれているかもしれません。正しい通信相手だと思って通信してみたら、実は全然知らない人と通信しているということもあるでしょう。もし通信している相手が悪意のある人間だったら、あなたの端末にマルウェアを送り込んでくるかもしれません。そしてあなたの端末を使えなくさせたり、あなたの端末からあなたやあなたの周辺の人間の個人情報を抜き取ったりしてしまうかもしれません。インターネットの世界では何が私たちを守ってくれるのでしょうか?
 
 そんな悪意のある人間からあなたのことを守ってくれるのが「サイバーセキュリティ」なのです。私たちが安心してメールを送ったり、写真を投稿したり、Webを見たりすることができるのは「サイバーセキュリティ」のおかげなのです。例えば、「証明書」は通信相手が正しい相手であることや通信経路が安全であることを保障してくれますし、「ファイアウォール」は私たちの端末に届く不正な通信を遮断してくれたりします。
 
 私がセキュリティを学ぼうと思ったきっかけは、私たちの生活を守ってくれている仕組みを知りたいなと思ったところからなのです。もうすでに暮らしの中にインターネットの世界が溶け込んできています。私たちが住む世界とインターネットの世界がどんどん密につながるようになってきているのです。そんな中で「サイバーセキュリティ」を知らないなんて、現在の社会で「法」を知らないで生きていくようなものかもしれません。自分を守る盾を知っているとより安心してインターネットを使えるようになります。私はこれからもよりインターネットの社会を身近に感じるためにも、ぜひ「サイバーセキュリティ」を学んでいきたいなと思います。
 

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