寄稿コラム

TOP 2022年サイバーセキュリティ月間 寄稿コラム 京都府警察本部サイバー犯罪対策課 ネットセキュリティ・サポートセンター 土屋 千夏

寄稿コラム


(国・地方自治体)
ひろめる
(普及啓発・人材育成)

1. どんな仕事をしていますか?

 京都府警察本部サイバー犯罪対策課で仕事をしています。警察では、犯罪を取り締まる仕事だけでなく、国民の皆さんが犯罪被害に遭わないように対策を考えたり、注意するべき情報を伝える防犯という仕事があります。私は、この防犯という仕事を担当していて、サイバー犯罪被害に遭う人が少しでも減るように、学校でボランティアと協力してインターネットの正しい使い方を学ぶ授業をしたり、ツイッターやホームページを使って、サイバー犯罪について皆さんに注意してほしいこと、知ってほしいことを伝えたりしています。

2. 仕事をしていて大変なところ、難しいところは?

 少しでも早く、できるだけ多くの人に情報を伝えたいと思いますが、どのように伝えるかが一番難しいです。例えば、ツイッターは素早く新しい情報を伝えることができますが、ツイッターを使っている人しか見てくれません。広い年代の皆さんに伝えるためには、ネットだけでなく例えばチラシなども活用することが必要ですが、チラシが皆さんの手元に届くまでには時間がかかってしまいます。多くの人に早く情報を伝えるのに一番良い方法は何か、日々頭を悩ませています。

3. どんなことを考えながら仕事をしていますか?

「誰も傷つかない、楽しくインターネットを使える世の中にしたい」
 インターネットは、生活を便利にし、日常を楽しくしてくれるものですが、残念なことに犯罪に悪用したり他人の悪口を書き込んだりする人がいます。また、自分ではいいなと思って投稿した内容が他の人を傷つけてしまったり、意見が合わず傷つけられてしまうこともあります。こういったことがないよう、誰もがインターネットのルールやマナーを正しく学んで、誰も傷つけずに楽しくインターネットを使える世の中になってほしいと思っています。

4. 安全・安心のためにこれだけは絶対にやってほしいことは?

「不用意にネット上に個人情報をさらさない」
 インターネットでは、容姿、性別、年齢、名前、学校、仕事など、全て嘘をついていても相手にはわかりません。SNSやオンラインゲームなどで知り合った人はどんな人かわからないため、相手にうっかり個人情報を教えることによって、犯罪の被害に遭ってしまうこともあります。こういった危険性があることを十分に理解して、楽しくインターネットや新しい技術を使っていきましょう。

京都府警察本部サイバー犯罪対策課
ネットセキュリティ・サポートセンター
土屋 千夏