寄稿コラム
寄稿コラム
(地域住民・NPO等)
(普及啓発・人材育成)
1. どんな仕事をしていますか?
2010年より埼玉県青少年課のネットアドバイザーをしています。年間350回の無料講座を約60名のネットアドバイザーが東西南北に分かれて、小中学校に出向き『情報モラルリテラシー講座』を実施しています。 また、2016年からは幅の広い活動をするために、有志4人で『NetMamネットマム』を立ち上げました。NetMamネットマムでは、特別支援学校の生徒及び保護者講座、PTAや地域の方への勉強会など、対象の幅を広げた活動をしています。また、GIGAスクール構想の一環として、小中学校では1人1台の端末が配布されたことをうけて、小学校入学前の新一年保護者講座に呼ばれるようになりました。しかし、コロナ禍になってからは講座を開くことが難しいこともあり、子育て支援センターと小学校で支援相談員もしています。育児の中にゲームやネットなどのデジタルメディアが入っている時代なので、相談員として子育ての悩みや問題に対応しています。また、幅の広い活動といえば、以前に情報モラルリテラシー講座をしたことがご縁で、NPOの運営する福祉施設にて『和のこころ』と称して一般常識の授業を受け持ち、情報モラルリテラシーも教えています。
2. 仕事をしていて大変なところ、難しいところは?
情報モラルリテラシーは内容の範囲が広いので、決まった時間の中で、対象の年齢にあわせて『何を伝えるのか』の取捨選択と伝え方に苦労しています。例えば、低学年の講座では『普段はどんな使い方をしているのか?何が流行っているのか?』を把握したうえで、低学年でも理解可能な範囲のことを、分かりやすい言葉と事例を用いて講座を準備しています。いつも伝えたいことが多すぎて時間内にまとめるのが大変です。
3. どんなことを考えながら仕事をしていますか?
「子どものデジタルメディア利用に寄り添い・見守る大人でありたい」
地域には、子どもの健やかな成長を見守る大人がいます。子どもの登下校を見守るパトロールの方がいるように、絵本の読み語りをするグループがあるように。その一員として、子どもを見守りたいと思っています。
4. 安全・安心のためにこれだけは絶対にやってほしいことは?
「自分のプラスになる使い方を意識すること」
デジタルメディアは便利で楽しいものです。でも、使い過ぎ・頼り過ぎによる『心と体への影響』も問題になっています。ルールを守る・やるべきことを優先する・自分の時間を大切にするなど、デジタルメディアとのバランスの良い付き合い方を、身に付けてほしいと思います。
NetMam ネットマム
栗原 富智枝