寄稿コラム
寄稿コラム
(国・地方自治体)
(運用・実施・法執行)
1. どんな仕事をしていますか?
デジタル庁では、「誰一人取り残さない、人に優しいデジタル化を。」というミッションを掲げ、社会全体のデジタル化を推進しています。私の仕事は、デジタル庁で受け持つシステムに対するセキュリティインシデント(機械やシステムのセキュリティに関する事故やリスクなど)への対応を行い、システムや個人情報などを守ることです。例えば、不審メールがきた時、ウイルスが含まれていないかなどを確認して被害を未然に防いでいます。また、デジタル庁に関する不審サイトの有無を確認し、安全なサイトのみ残すことで社会に貢献しています。
2. 仕事をしていて大変なところ、難しいところは?
デジタル庁は公務員だけではなく、民間企業から採用された職員も多く所属しています。そのため、考え方や文化の違いを感じることが多いです。意見の伝え方や仕事の進め方などに気をつけながら、どうすればお互いに協力して素晴らしい仕事ができるのかを常に考えながら進める点が大変なところです。
セキュリティの分野では日々新しい技術が生まれているので、勉強し続けて知識を蓄えなければ、仕事をこなせません。仕事をするのに必要な専門用語を知らないと、セキュリティインシデントへの対応や他の職員との交流が難しいので、しっかりと勉強するように意識しています。
3. どんなことを考えながら仕事をしていますか?
「日々の業務から効率化を」
セキュリティインシデントはいつ起きるか予測できません。さらに、発生した際は素早く対応することが大事です。そのため、日々の仕事を可能な限り効率化し、普段からセキュリティインシデントの発生に備えて素早く行動できるように習慣づけています。
専門的な知識を持った職員も多いので、相談・協力をしながら、より生産性高く、確実な仕事ができるように努力しています。こうした日々の積み重ねで、セキュリティインシデントへの心構えや対応能力を培っています。
4. 安全・安心のためにこれだけは絶対にやってほしいことは?
「不審サイト・不審メールを開かない」
話題になったWebサイトや、よく使うWebサイトに似せた不審サイト(偽サイト)にアクセスすると、個人情報の流出や、詐欺の被害にあう可能性があります。Webサイトにアクセスするときは、本当に目的のWebサイトかよく確認してから利用してください。
また、最近はメールの送信元偽装や宅配の不在届メールに似せた不審メールが送られて来ることも多くあります。身に覚えのないメール、本文中のURLや添付ファイルを不用意に開かないように気をつけましょう。
デジタル庁
猪飼 瑞絵