寄稿コラム

TOP 2022年サイバーセキュリティ月間 寄稿コラム 慶應義塾大学大学院メディアデザイン研究科 土屋 あんな

寄稿コラム


(教育・研究機関)
ひろめる
(普及啓発・人材育成)
慶應義塾大学大学院メディアデザイン研究科 土屋 あんな

1. どんな勉強をしていますか?

 5つの連携大学(情報セキュリティ大学院大学、奈良先端科学技術大学院大学、北陸先端科学技術大学院大学、東北大学、慶應義塾大学)が中心となり、セキュリティ実践力のあるIT人材育成を目指すenPiT-Security(愛称 SecCap)を受講しています。
 SecCapでは、技術系から社会科学まで幅広いセキュリティ分野の最新技術や知識を実際の体験を通して習得することで、セキュリティ対策を、技術面・管理面で牽引できるリーダーになることを目指しています。

2. 勉強をしていて大変なところ、難しいところは?

 セキュリティ対策を考える際は、高度な専門知識だけではなく、組織の現状を把握しどのような対策が必要か全体を見る力、存在する脅威や必要な対策をセキュリティの専門知識がない人にも分かるように伝えるコミュニケーション力など様々な能力が求められます。
 このような能力は座学だけでは習得が難しいですが、SecCapの実践演習では、セキュリティやシステム開発の業務経験があるなど様々なバックグラウンドを持つ受講生とのグループワークを通して、実際の現場で必要とされる知識やノウハウを学ぶことができます。

3. どんなことを考えながら勉強をしていますか?

「セキュリティに関する知識や情報を日々アップデートする」
 セキュリティの動向やトレンドは日々変化しています。特に近年は技術の発展やテレワークなど環境の変化に伴い、サイバー攻撃の手法も高度化・複雑化しており、新たな攻撃手法により今まで安全だったものが突然安全ではなくなり早急に対策が求められるケースもあります。
 そのため、日々セキュリティ関連のニュースにアンテナを張り、最新のセキュリティ動向や対策技術に関する情報を収集し知識をアップデートするように心がけています。

慶應義塾大学大学院メディアデザイン研究科

4. 安全・安心のためにこれだけは絶対にやってほしいことは?

「不審なメールやショートメッセージ(SMS)が届いたら、安易に開かないようにしてください」
 近年、金融機関や宅配業者を装ったメールから偽サイトに誘導し、個人情報を盗むフィッシング詐欺が増加しています。フィッシングメールに書かれたURLをクリックして偽サイトにアクセスし、アカウント情報を入力してしまうとアカウントの乗っ取りや不正利用などの被害に合う可能性があります。
 不審なメールやSMSは安易に開かず、サービスを利用する際は正規のサイトをブックマークしてそこからアクセスするなど、偽サイトにアカウント情報を入力しないように注意してください。

慶應義塾大学大学院メディアデザイン研究科
土屋 あんな